料理や工作をする時など、液体や粉などを計量する機会は多いものです。
しかしそこでちょっと困るのは、それぞれのレシピ本やハウツー本で単位が統一されていないこと。
こちらの本では「cc」を使っているのに、あちらの本では「g」表示?
そんな時に困らないように、主に使われる単位とその意味を理解しておきましょう。
もくじ
単位早見表と解説
計量で使う単位や計測方法についてまとめました。
量をはかる時の単位
量(体積)をはかる単位で、cc(シーシー)やml(ミリリットル)、cm3(立方センチメートル)などがあります。
料理のレシピ本などでよく使われるccやmlは、主に液体や粉をはかる単位で、計測には計量カップや計量スプーンを使います。
- 100cc = 100ml =100cm3(立方センチメートル)
- 100ml = 1dl(デシリットル)
㏄(シーシー)
キュービック・センチメートルのこと。
キュービック=キューブ(四角いサイコロ状の塊)、つまり「立方センチメートル㎤」です。
主に液体の体積をはかる単位ですが、国際基準やJISでは使えません。
ml(ミリリットル)
リットルの1000分の1のこと。
主に液体の量を示す単位であり、国際基準やJISでも使えます。
dl(デシリットル)
リットルの10分の1のこと。
同じく液体をはかるのに使えるけれど、算数の時間くらいしか見かけない単位。
質量(重さ)をはかる時の単位
グラムやポンドなどがあります。
基本的に秤(はかり)で計測するため、秤に乗る大きさであれば、どんな形状のものでもはかれます。
「ml」と比較してみました。
- 水100ml = 100g
- 酒100ml = 100g
- しょうゆ100ml = 118g
- 上白糖100ml = 65g
- 1ポンド=約454g
g(グラム)
質量をはかる単位。
重さと思っている人が多いですが、厳密には質量を図る単位です。(とはいえ、日常使いではほぼ同じ意味)
同じく料理レシピなどで使われますが、体積をはかるmlやccとは区別しましょう。
体積は同じでも、密度が違えば重さも異なります。
lb(ポンド)
日本国内のレシピ本などではあまり見かけない単位ですが、アメリカではよく使われている単位です。
釣り関連・ボクシングの重量階級に使うほか、料理でも使われています。
パウンドケーキの「パウンド」は「ポンド」の意味で、小麦粉・砂糖・バター・卵をそれぞれ1ポンドずつ使うことから名づけられました。
計量器具ではかる時の単位
主に量(体積)をはかる時に使う器具が示す量(単位)を紹介します。
上記の単位に換算した一例をあげておきます。
- 小さじ1 = 5cc(5ml)
- 大さじ1 = 15cc(15ml)
- 1カップ = 200ml
- (米)1合 = 180cc =150g
小さじ・大さじ
計量スプーンは、料理で主に使います。
ティ―スプーンに近い大きさの小さじは5cc、大さじは小さじの3倍です。
すり切り一杯ではかります。
計量スプーンが示すのは体積なので、グラム表示されている材料をスプーンではかっても正しく計測できません。
カップ
計量カップも計量スプーン同様に体積をはかれます。
また、計量カップには米をはかる用に180ccのサイズで作られたものもあります。
あいまいな単位表示早見表
「少々」ってどれくらい?
大体のレシピ本には、gでもなくccでもなく、大さじでも小さじでもない、超あいまいな単位表示が書かれていることがあります。
「コショウ少々」「塩一つまみ」これらは一体どれくらいの量でしょうか?
粉ものの単位
指や手で掴めるもの、主に粉系の食材で使われるあいまい表現について解説します。
- 少々 = 小さじ1/16程度 = 約0.3g〜0.6g
- ひとつまみ = 小さじ1/8程度 = 約0.6g〜1g
- ひとにぎり = 大さじ2程度 = 約30cc
少々
小さじより少なく、少量すぎてはかれない単位。
塩やコショウなどの場合には、親指と人差し指でつまんだ程度が目安です。
重さでは約0.3g〜0.6gくらいで、小さじ1/16程度に該当しますが、個人差もあります。
ひとつまみ
ひとつまみは、親指と人差し指、中指の3本指でつまんだ程度の量です。
少々よりもやや多く、約0.6g〜1gが重さの目安です。
ひとにぎり
片手で軽く握った量です。
個人差が大きそうですが、目安は大さじ2杯程度となります。
液体の単位
以下の表現については液体でも使われることがあります。
- 少々 = 小さじ半分程度
少々
液体の場合の「少々」は塩コショウなどの粉よりもやや多めのイメージになります。
ボトルなどの容器から直接振り入れる場合には1~2滴程度が目安です。
計量スプーンではかれるなら小さじの半分程度と考えて良いでしょう。
単位を比べる時の注意点
単位にはそれぞれに意味が異なり、単位間の互換性があるものとないものがあります。
互換性のない単位同士を置き換えると、正しい分量をはかれません。
たとえば、体積(大きさ)をはかる単位と重さをはかる単位は、比べられないですよね?
そのため、どの単位とどの単位がイコールになるか、知ることが大切です。
でも、水1mlと酒1mlは同じ重さになるよ!
単位がわかると計量が楽になる
グラムやミリリットルなど、単位がわかると計量で迷うことがなくなります。
料理や手芸、工作など、様々なシーンでよく使用される単位の目安を覚えておきましょう。
指定されている単位の使える器具がない場合にも、手持ちの計量器具や自分の指で代用できるようになります。