シングルマザーの恋愛ではいくつかの注意点があります。
特に母子手当に関するトラブルは、生活に悪影響を及ぼす恐れがあるため要注意です。
シングルマザーに恋人ができたら母子手当を受け取ってはいけないのか、手当支給の条件や彼氏との関係を知っておきましょう。
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もくじ
母子手当の不正受給に注意!
公的な手当などを、ウソの申告をして受け取ることを不正受給といいます。
- 受給条件を満たしているように装って手当を受け取る
- 受給条件を満たしていないことを隠して手当を受け取る
途中でその人の環境や状況が変わって条件から外れた時も、その時点で正しく申し出ないと不正受給となります。
不正受給をした人は、不正受給だった期間のお金を全て返金しなければいけません。
また、制度や不正の程度にもよりますが、罰則が適用されることもあります。
シングルマザーの母子手当とは
シングルマザーやシングルファザーは、国や自治体が定めた福祉制度を利用できます。
毎月一定額の手当を支給するというもので、受給するためには一定の条件を満たすことが必要です。
児童扶養手当
児童扶養手当は、国が定めた福祉制度です。
支給対象は離婚もしくは死亡、または未婚で片親となった18歳までの児童。
18歳になった年度の3月までが対象です。
金額は年々異なり、1人あたり全額支給で約45,000円程度の手当を受けられます。
受給資格には所得制限があり、受給者であるママ本人のほか、同居している人の所得も関係します。
児童育成手当
児童育成手当も扶養手当同様に18歳までの片親の児童を対象とした東京都独自の手当です。
金額は月額13,500円で、受給者であるママに所得制限があります。
シングルマザーの母子手当は恋愛NG?
シングルマザーの手当で問題となるのは、手当の受給条件です。
上記の2つの手当の受給条件の大前提はいわゆる「片親」であること。
「彼氏がいても片親には変わりないじゃん」と思うかもしれませんが、実はそうではありません。
シングルマザーの手当で注意したいのは、国や役所が定めている片親には当てはまらない状況です。
同棲したらNG
籍を入れた配偶者がいなくても、彼氏と同棲したら結婚しているのと同じであると見なされます。
そのため、同棲しても手当をもらい続けたら、不正受給となるため注意しましょう。
受給資格の喪失の条件には、「婚姻(事実上の婚姻)」と定められています。
実際に、彼氏がお金を家に入れてようがいまいが関係ありません。
同棲したら、手当の受給資格を失います。
彼氏が家に遊びに来たらNGの恐れあり
同棲ではなく遊びに来た場合も、定期的に通っているような時には「事実上の婚姻」に見なされる恐れがあります。
ただし、その頻度のルールはあいまいで、週1ならOK!月1ならOK!とは明言できません。
結婚を前提としたお付き合いなら、家で過ごしたいこともあるでしょうが、ルールなのでやむを得ません。
どうしてもおうちデートしたい時には、自宅ではなく彼氏の家なども検討しましょう。
彼氏だけでなく親兄弟でもNGの恐れあり
実は、手当の支給は彼氏に限らず停止になることがあります。
児童扶養手当の支給停止の条件の中には、以下のような一文があります。
簡単にいえば、シングルマザーが実家を頼り、働いている親や兄弟たちと一緒に住む場合、手当を受給できないことがあります。
筆者も親元に身を寄せていた時期は手当をもらえず、子どもと二人で暮らすようになってから申請しました。
彼氏と別れたら支給が再開することも
児童扶養手当(育成手当も同様)は、あくまでも婚姻関係(もしくは事実婚)の相手がいる時に資格を失うものです。
つまり、相手がいなくなったら受給資格が再び復活されることがあります。
再開には手続きが必要なので、彼氏と別れた場合には役所へ行きましょう。
同棲だけでなく、親兄弟との同居も解消した際には受給が再スタートすることになります。
シングルマザーに彼氏ができたことは役所にバレる?
シングルマザーに彼氏ができたとしても、「バレなきゃいいじゃん」と思う人もいるでしょう。
たしかにバレなければ役所もどうすることもできませんが、意外なところからバレることもあります。
家への出入りが多いと近所のタレコミでバレる
母子家庭は意外と周りの人から見られています。
そのため、シングルマザーだった人が同棲を始めたり男性の出入りが増えたりすると、近所の人が気づいて役所にタレコミすることがあります。
シングルマザーの母子手当は公的資金であり、中には「私の税金を使われている!」と悪意を持つ人もいます。
また、シングルマザーが交際するのをよく思わず、嫌がらせの気持ちで通報する人もいます。
保育園や幼稚園からの報告でバレる
彼氏と保育園や幼稚園などのお迎えをしたり、子どもが園の先生に「男の人が一緒に暮らしている」「新しいパパがいる」と言ったりすると、園が担当課に報告することもあります。
元児童扶養手当の担当補佐です。
彼氏については、報告しないといけない所もあるようです。私の市では特に報告義務はなかったですが、もし保育所で彼氏をつれて行事やお迎えをしている場合、保育所の先生から児童扶養手当の担当課に報告が入りましたよ。
親しさや家にいる頻度にもよりますが、こうした流れから調査が入ることもあるようです。
親子のような関係を築いていると、子どもは正直なのでバレやすくなります。
交際自体はそんなにバレない
どっぷりと同棲しているのではなく、ただ付き合っているだけの場合、そこまで問題になることはありません。
母子手当の条件を詳しく知っている人も少なく、よほどのことがない限り、役所に通報されることはないでしょう。
また、他人の生活に興味を持たないエリアに住んでいる場合には、自分たちの生活を詮索されることも少なくなります。
ただし、やはり同棲や半同棲のような状態の場合には、「あら?あのうち母子家庭じゃなかった?」と不審に思われる可能性は高くなるでしょう。
バレたら一括返金もあり
実際に、同棲や交際がバレるかバレないかは、確実なことが言えません。
その上、バレた時の代償は大きいため、少しでも疑われるようなことはしない方が身のためです。
隠していた同棲がバレた場合、同棲が始まった時に遡って、それまでの手当を一括返金することになります。
悪意で隠すのはNG!通報・不正受給を避けるためにしたいこと
シングルマザーが彼氏と付き合う際に、母子手当を正しく受け取り、不正受給を避けるためには以下のことを注意しましょう。
彼氏とはできるだけ外で会うようにする
一番良いのは、彼氏を家に招き入れないことです。
できるだけデートは外でしましょう。
世知辛い世の中だと思いますが、シンママが彼氏を持つをのよく思わず、家に送ってもらったところを見ただけで勘ぐってタレコミする人もいるのです。
近隣の人とは円満に付き合う
近隣の住民と円満な付き合いをしておくのも予防策になります。
中には事実無根でも、嫌がらせで役所にタレコミする人もいます。
できるだけ円満な関係を築くことで、ムダなトラブルは極力避けましょう。
彼氏ができたら役所で相談する
実際に、同棲してもいいくらい相性の良い彼氏ができた場合、その旨を役所で相談してみると良いでしょう。
もちろん、同棲したら手当はストップしますが、正しく行動することで自分も役所も近所の人も、お互いに嫌な思いをせずに済みます。
自分から資格喪失の届を出していれば、仮に別れた場合の再申請にも親身になって対応してもらえそうです。
いっそのこと彼氏と結婚してしまう
同棲してもいいくらいの彼氏なら、いっそのこと結婚してしまうのも手です。
子供も懐いているようならば、早めに「パパ」と呼ばせてあげるのも悪くはありません。
とはいえ、早急に決めて失敗するのは避けたいので、おうちデートや同棲以外の方法でしっかりと彼の本性を見極めることも必要です。
シングルマザーの恋愛は母子手当にも注意して進めよう
シングルマザーが彼氏を作ったからといって、すぐに母子手当をストップされることはありません。
ただし、彼氏を自宅に招き入れるようになったら注意が必要です。
手当の不正受給はその後のリスクも大きいので、条件から外れた場合にはウソや隠ぺいなどはせず、正しく行動しましょう。