こんにちは、管理人のねこたです。
シングルマザー歴15年の私。
今ではフリーランスライターという、不安定かつ不健康な仕事をしていますが、ちょっと前までは立派な(?)勤め人でした。
実は、シングルマザーになるまで、普通の企業で働いたことがなかった私。
離婚のごたごたが過ぎて、そろそろ貯金を食いつぶす生活は止めようかな、と思い立ったとき、内心焦ったものです。
「で、私、どんな仕事ができるんだ?」
今日は、そんな時に出会った簿記資格についてお話したいと思います。
もくじ
働きながら取れるレベルの資格を狙う
シングルマザーとして生きていくためには、できるだけ早く定職に就いて、できるだけたくさんお金を稼ぐことが必要です。資格があれば、定職にもつきやすいし、お金を稼ぎやすくもなります。
…が、ここでちょっとしたジレンマ。
資格をこれから取得しようとしている人は、
「できるだけ早く仕事に就く」と「資格を取ってお金を稼ぎやすく」を今すぐに両立することができません。
早く働きたいけど、働きながらだと資格の勉強ができない、資格が取れないと給料の高い仕事に就けない…とという悪循環。
正直、このジレンマと悪循環には解決策はありません。
ただし、できるだけジレンマと悪循環を抑えることは可能です。
それが、働きながらでも取れそうな資格に目を付ける、です。
ポイントは簡単。以下の3つを満たす資格を選びましょう。
- 自分の得意分野
- 自分の能力よりもワンランク下
- 試験が年に何回もある
- (おまけ)今の仕事にも関係ある
あ、4つになっちゃった…
4つめはあくまでも「おまけ」と考えてください。
これに当てはまるものとして、私が選んだのが「日商簿記3級」だったのです。
日商簿記3級の良さとは
私が日商簿記3級を「最初に取得する資格」に選んだのは、3つのポイントだけでなく、もう一つシングルマザーとして必要なポイントを満たしていたためです。
それは、女性が長く働いてキャリアを積みやすい仕事に就ける点です。
女性に人気の経理職は簿記があると有利
日商簿記検定をはじめとした、簿記系の資格は、女性に人気の経理職への転職、就職で絶大な(?)効果を発揮します。
経理は、オフィスワークの中でも専門性が高く、キャリアアップも目指せる仕事です。
しかも、初心者でもできるルーティンワークも多いから一から頑張りやすい!
今後はルーティンワークの一部をAIに取られてしまう恐れもありますが、今ならまだ間に合います。
しかし、はっきり言って、そこまでの資格は必要ないです。
たしかに、取得できたらいいとこに就職できるかもしれません。
でも、我々のゴールは「定職に就く、しかも最短で、できるだけ苦労なく」です。
大企業や有名企業で必要な資格など、なくていい。
困難そうなチャレンジは、もっと物心両面でゆとりが生まれてからでもいいでしょう。
意外と合格しやすくて迫力は十分な簿記3級
経理に役立つ簿記検定には、いくつかの級があります。
日商簿記は1~初級があり、1級がもっとも難易度が高く、高ければ高いほど転職も有利になります。
でも、もう一度言いますが、我々にはめっちゃ難しい資格の勉強に勤しむ時間がありません。
たしかに、日商簿記1級ともなれば、税理士などへの登竜門ともいわれ、希少価値もあります。
が、合格率はなんと10%程度!正直お手上げです。
現実的に取得できそうで、価値も高いのは日商簿記2級ですが、これも正直きつめです。
基本的な経理の知識もなく、独学で取得するにはやはりおすすめできません。
そこで、ちょうどいいのが日商簿記3級です。
合格率は約50%。正解率70%で合格となります。
試験は年3回、6月、11月、2月です。受験機会が多いのも魅力ですね。
もちろん、勉強しないとだめですが、内容は商業簿記だけと範囲が狭く、勉強の量もそんなの多くありません。
簿記の基本が理解できて簡易化された決算の計算ができればOKです。
また、日商簿記3級は、2級には劣りますが、履歴書に書くと映えます。
特に中小企業の「経理アシスタント」「未経験者歓迎」「資格問わず」に応募する時に、一歩リードできます。
そりゃ、2級がライバルにいたらお手上げです。
でも、日商簿記2級なら、きっともっと上を目指して仕事を選ぶはず。
だから、日商簿記3級はちょうどいいんです。
日商簿記と全商簿記・全経簿記は違う
簿記検定を目指す上で注意したいことが1点だけ。
いわゆる簿記検定と言われる資格試験には以下の通り3種類あります。
- 日商簿記(日本商工会議所)
- 全商簿記(全国商業高校協会)
- 全経簿記(全国経理教育協会)
このように、それぞれ主催者が違う資格です。
どちらかと言えば「日商簿記」がメジャーですが、それぞれに簿記資格として経理の知識やスキルをアピールできます。
全商簿記(全国商業高校協会)は、商業高校在学中に取得できる簿記資格です。
商業高校では、簿記以外にもさまざまなビジネス系資格を学べます。
↓↓↓ゴメブロ『【商業高校】私が実際に取得した資格一覧』ぜひチェックを!
日商簿記3級を目指すためには
簿記や経理職は、特に必要なスキルもないし、シングルマザーが忙しい中で取得するにはいい選択肢だと思います。
もしもチャレンジしてみようと思い立ったら、次の次あたりの試験を目指して勉強してみましょう。
練習問題を一冊買おう
日商簿記3級に合格するのに、スクールや通信教育は必要ありません。
余裕があれば、使ってもいいとは思いますが、独学で十分です。
しかも、使うのは問題集1冊と(必要なら)解説が載ってる参考書のみ。
私は簿記の知識ゼロからスタートしたので、一応参考書も買いました。
参考書にも練習問題が出ていて、ちょっと得した気分です。
少ないですが、それをみっちりとやりこむことに意義があります。
正直言って、簿記で出てくる計算って、足し算と引き算のみ、しかも電卓を使えるんですよね。
だから、計算ミスより、電卓の打ち間違いが心配だったので、勉強期間の半分は電卓の早打ちに勤しみました。
私が使ったのはもう古いので、新しい本のリンクを貼っておきます。(2019年から出題範囲が変わりました)
この本のいいところは、簡単な解説の後すぐに練習問題が付いているところです。
インプットとアウトプットが同時にできて、しかも難しくないから自信がつきます。
↑私の使っていた問題集のニューバージョン。
↑参考書、こちらも新しい試験範囲対応で。
↑参考書と問題集を一冊で済ませたい人向け。(私より効率的)
簿記の内容について、まずは触れてみたい人は以下の記事もご覧ください。確定申告関連の記事ですが、簿記の仕訳について触れています。
問題集と電卓、ノートを持ち歩こう
問題集が手に入ったら、あとはやりこむのみ。
毎日、問題集と電卓、ノートをどこへでも持ち歩き、スキマ時間でこなしましょう。
私は毎日のランチタイムを勉強時間にしました。
帰宅してからやろうとしても、どうせ子どもに邪魔されるんだから、子どもと離れている間にやるしかありません。
でも、簿記3級くらいなら、勉強時間もたかが知れているので何とかなるもんです。
今日はこのページの「仕訳」だけ、今日は「精算表」一個だけ、と細切れの勉強ですが、継続は力です。
そのうち、徐々にスピードアップして、同じ時間内にやり切れる量が増えてきます。
実際の試験では、スピードもある程度必要なので、それも意識しましょうね。
早く解答できるようになると、自分の成長が嬉しくてやる気もさらにアップします。
完全独学ではなく、サポートも欲しいという人は、オンライン学習が手軽でいいかも。
テキストだけでは分からない部分も、講師の説明ならすんなり理解できそう。場所も時間も選ばずに学べて、価格も手軽です。
試験に申し込もう
実力がついてきたら、試験を受けてみましょう。7割できれば合格ということは、(変な言い方ですが)100点目指す必要はありません。
当日は、完ぺきさよりも自信を持って解答できる部分を漏らさず埋めることを目指しましょう。
日本商工会議所の検定ページで、日程や申し込み方法の確認などができます。
実は1回落ちました。
最後に、私、ねこたは簿記3級を独学で挑戦し、1回めは見事に不合格でした。
実力不足もありましたが、テスト慣れしていなかったことも原因だったと思います。
そして、2回めにして無事、合格。
大して優秀な成績でもなく、滑り込みでした。
その時の合格率はなんと、39%。
振り返ると厳しい回だったのかもしれませんが、合格してしまえばこっちのモンです。
簿記3級は、女性の働きやすい仕事への第一歩として悪くない道です。
今でこそ、ねこたは簿記資格に関係のない仕事をしていますが、資格のおかげで10年くらい、正社員としても派遣社員としても有利に働けたと思います。
女性の働きやすい仕事について知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
「年収・勤続年数データを分析!女性が働きやすい仕事・職業は何?」