女酋長は旅立った
女酋長はコラータイガーに見送られ、旅立った。
恐らく、他のインディア村に行くのだろう。
俺も見送りのしるしに雄叫びをした。
女酋長はふっと微笑んだ気がしたが、タイガーに邪魔されて、見えない。
また雄叫びをし、俺は涙をぬぐった。
彼の妄想に任せよう
女の子はタイガーと男の子が呼んでいる看護師さんに運ばれ、部屋から出ていった。
女の子が退院するのか、または病気が悪化して部屋を移ったのか、私たちには分からない。
女の子が微笑む体力があったのかも、分からない。
しかし、彼の妄想が見せたことを信じよう。
彼は、女の子が元気に出ていったと思ったのだ。
~つづく~乞うご期待