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【書き下ろし小説】病室でストックホルムに思いを(1話)

ストックホルム‐しょうこうぐん【ストックホルム症候群】

ストックホルムの銀行強盗の事件で監禁被害者が犯人に過度の好意を持ったことになぞらえられた。 誘拐事件や監禁事件などの被害者が犯人と長い時間を共にすることにより、犯人に過度の連帯感や好意的な感情を抱く現象。ストックホルムシンドローム

はじめに

私は、ある病院でリハビリのため、入院生活している。

そして、そこのスタッフのひとりに恋と言った方が良い位の好意を持った。

そのスタッフは、リハビリテーションで会う人のひとりである。

もちろん、ストックホルムの事件とは違って、スタッフは良い人だ。

しかし、私は、ストックホルム症候群を思い出した。

過ごした日々の

私にリハビリテーションを行うスタッフはその人の他に5人いる。

しかし、男のリハビリスタッフはその人だけだ。

でも、それが恋心の理由ではない。

彼は、リハビリに恐怖心を持たないようにと、私が怖がることを避けてくれる。

それは、リハビリテーションの進み具合を鑑みてのことだろう。

だけど、私は優しい彼の思いやりと思ったのだ。

病院で過ごした日々は、彼と過ごし、思う日々だった。

2話へつづく)

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