女性の起業には女性向けのビジネスがおすすめ。
女性に向いているビジネスアイデアを紹介するので、自分に合うジャンルや職種などを探してみましょう。
もちろん男女関係なく仕事は選べますが、性差による特性に合わせた方が事業が進みやすいこともあります。
もくじ
女性がビジネスアイデアを見つける5つのポイント
女性がビジネスアイデアを見つける際には、女性を取り巻く環境を考慮して選んだ方が良いことがあります。
特に注目しておきたい5つのポイントを紹介します。
固定費が少ないこと
固定費とは、毎月や毎年、売上に関係なく定額でかかる費用のことです。
事業にはコストがかかりますが、売上に関係なくかかるコストが大きいと売れない時に負担になります。
女性は、賃金格差によって男性よりも起業資金が集まらないことも多いもの。
固定費はできるだけ減らし、少ない資金でも売上の出ない時期を乗り越えやすくしておきましょう。
自分の体力に合っていること
女性は男性よりも体力面では劣るケースも多いため、
自分の体力を過信せず、無理のない範囲で働ける仕事を選ぶべきです。
また、早起きが得意、夜元気になるなど、自分の体の傾向に合っていることも大切です。
「男性に負けないように!」と張り切る人もいますが、まずは健康第一。
それに、継続できる働き方をすることで事業は成功する可能性がアップするものです。
生活や仕事・家庭と両立できること
女性起業家はどうしても自分の家庭生活や子育てなどに振り回されがちです。
日本の男性社会がどうのこうのと言いたい気持ちも分かりますが、
今それを言っても仕方ないので、ここは割り切りましょう。
自分の生活を破綻させないで働ける仕事を選ぶことが必要です。
また、堅実で現実的な女性には、本業をしながら起業する、退職前に起業して成功してから会社を辞めるといった人も多いもの。
その場合には、本業との両立も考えなければいけません。
自分の強み・スキル・経験を生かせること
自分の強みやスキルを活かして働くことは、どんな仕事でも重要です。
ましてや女性が独立してたった一人で事業をするならなおのこと。
体力がなく、長時間働けない女性でも、強みを生かすことで効率的に働けます。
スモールビジネスから始められること
スモールビジネスから始められる仕事なら、失敗した時のリスクも抑えられます。
女性に限らず、起業は失敗することも多いですが、
その中でも「女性の廃業率は男性の約2倍」と厚生労働省 雇用均等・児童家庭局「平成 18 年版 働く女性の実情」のデータで出ています。
そのため、廃業時のダメージも大きい大量の仕入れや設備投資が必要な仕事や従業員がたくさん必要な仕事は避けましょう。
女性が起業しやすいジャンル
女性が起業するなら、女性の生活や趣味に特化したジャンルがおすすめです。
女性が得意とすることや実際にやってきた経験を生かしてみましょう。
家事系
家庭の主婦でも起業するのにぴったりなのが、家事系ジャンルです。
家事そのものを仕事にもできますし、その知恵を生かした働き方もできます。
これまで無給だと思ってきた家事も、ちゃんとお金になり、新たなやりがいが生まれます。
育児系
育児系ジャンルは、子育てを終えた/子育て中のママにおすすめのジャンルです。
自分も悩んだり迷ったりしたことがあるため、
悩みに寄り添いやすく、事業で解決すべき課題が見えやすくなります。
気持ちに寄り添う事業、ノウハウを伝える事業、課題を解決するサービスなど、幅広い事業が考えられます。
美容系
若い女性から高齢女性まで、美意識の高い方におすすめです。
美容系ジャンルは同じ女性の悩みに寄り添うことができ、そこからビジネスアイデアを生み出せます。
ノウハウ系、グッズ販売、開発など、幅広いバリエーションの事業がありそうです。
ファッション系
ファッション系も若い女性から高齢女性まで、全ての女性におすすめです。
自分の好みの系統や同年代の女性にターゲットを絞ると、特に知識や経験を活かせるでしょう。
大好きなファッションの仕事なら、試行錯誤も楽しくなりそうです。
女性が起業しやすい職種・事業内容
女性が起業で扱いやすい職種、事業内容を紹介します。
上記のジャンルも踏まえて、どのような働き方が可能か検討してみましょう。
代行ビジネス
代行ビジネスとは、何かの作業を顧客の代わりにやってあげるサービスです。
家事関連のジャンルでは、買い物代行や料理代行、犬の散歩代行などがあります。
ビジネス系でも、秘書代行や経理代行などがあります。
(内容によっては資格が必要なこともあるため注意が必要です)
代行する内容にもよりますが、大体代行中に発生する経費は顧客持ちで、初期費用をかけずに始められます。
サロン
サロンにはエステやネイル、まつエクなどの美容系とマッサージ系のものがあります。
女性の関心が高い分野であり、多くの女性が起業しています。
女性同士となるため、女性の経営者だと利用する側も安心です。
ただし、資格やテクニックが必要となるため、未経験者にはハードルが高め。
- 美容系サロン
- リラクゼーションサロン
- オンラインサロン(これは違うジャンル→ネットビジネスへ)
ネットビジネス
ネットビジネスは男女限らずできますが、主婦や本業をお持ちの女性にもおすすめです。
ネットで情報を売る、商品を売る、広告を出すことによって売上を上げます。
自宅にいながらパソコン一台、スマホ一台でスタート。
省スペースかつ省エネルギー、省コストで始められ、リスクも抑えられます。
- 情報商材
- オンラインサロン
- せどり・転売
- アフィリエイト
教室・セミナー
教室・セミナーもコミュニケーションスキルが高く共感力のある女性にピッタリです。
自分のスキルや得意分野を生かし、時間や体力と相談しながら自分でスケジュール調整もできます。
やり方次第で初期コストや必要な準備等が変わるため、どういった方法で実践するか検討が必要です。
自宅教室
自宅教室は、自宅の一室を利用して開く教室・講座です。
料理教室やメイク教室、子育て教室など、対面だからオールジャンルで対応できます。
初期費用は部屋の改装などをしなければかかりません。
発生する費用は、光熱費や材料費、備品の購入費、教材の制作費などです。
ただし、部屋の広さや家族の同意の有無など、生活環境によっては難しい人も多いでしょう。
オンラインセミナー
オンラインセミナーは対面ではなくネットを通じて行うセミナーです。
(ネットを使いますが、物販メインのネットビジネスとは少し色合いが異なります)
WEB会議システムなどを利用して複数の生徒とつながり、その場で情報を提供します。
リアルタイムで生徒からの質問を受けることも可能です。
ただし、パソコンやスマホ画面を通しての講座となるため、自宅教室のように手取り足取り教えることはできません。
コンサルタント
コンサルタント(コンサル)とは、個人や法人に対して行うマンツーマンの相談サービスのようなものです。
クライアント(顧客)の課題を見つけて解決策を提案します。
経営コンサルタントは有名ですが、それ以外にも「○○コンサルタント」と自分の得意を活かして新たに作ることも可能です。
女性としての優位性を生かすならば、婚活コンサルタントや美容コンサルタントなどもアリです。
ショップ経営
ショップ経営は、実店舗とネットショップの二つの道があります。
実店舗経営は初期費用もランニングコストも大きくなるため、あまりおすすめしません。
とりあえず商品を売る仕事をしたい人には、ネットショップをおすすめします。
ネットショップ経営
ネットショップ経営は、ネットビジネスの一つでもあります。
インターネット上にお店を作り、ユーザーを呼び込んで商品をオンラインで売る仕事です。
商品は仕入れても良いですし、手作りしても良いでしょう。
商品を仕入れて販売する方法では、売れ残り在庫を抱えて資金繰りが悪くなる在庫リスクがあります。
在庫リスクを減らすためにはドロップシッピング(無在庫販売)も手ですが、現在は飽和状態であまり利益が出ないかも。
ネットショップは無料でも作れますし、プラスアルファで有料のオプションなどを使っても実店舗よりは低コストです。
実店舗経営
実際に街に店を作って経営します。
店舗や什器・設備の準備に多額の費用がかかる他、集客施策、仕入れなどにも資金が必要です。
また、仕入れて販売するため、売れ残り在庫を抱えるリスクがあります。
自分の気に入った場所で貸店舗を借りて営業を始めるのも良いですが、自宅の一部を店にすることでコストダウンできます。
在庫リスクについても、委託販売にすることで緩和することが可能です。
ハンドメイド
ハンドメイドも女性に人気です。
自分の手で一つひとつの商品を作るため、規模は広げにくくなりますが、自分の作品が世に出る喜びがあります。
作品はネットショップを作成して販売するのも良いですが、大手ECモールやフリマアプリなどで販売することも可能です。
ECモールやフリマでの販売なら、自身でネットショップを作るよりも手軽に売れます。
ちなみにハンドメイドは作品を売るだけでなく、技術を生かして教室を開く道もあります。
カフェ経営
「女性の起業におすすめの仕事」といった記事で、カフェ経営をあげるサイトもありますが、
当サイトでは、カフェ経営をおすすめしません。
実店舗のショップ経営と同様に、初期費用もかかりますし、ランニングコストもかかります。
さらにそれだけでなく、仕入れた材料は日持ちしないものも多く、ショップなら在庫で済んだものがカフェでは「廃棄」です。
事業ごみは有料なので、捨てるだけでもお金がかかります。
最初からカフェをやりたくて仕方ない人が始めるならともかく、
「どんな事業がいいかな」と検討中の人が、あえてカフェ経営を選ぶメリットはありません。
女性が起業する職種を選ぶ時の注意点
女性が起業する職種を選ぶ時にはいくつか注意したいことがあります。
安全に事業を始めて、続けていくために抑えておきたい点を理解しておきましょう。
許認可や資格が必要か
事業内容によっては許認可や特別な資格が必要なこともあります。
美容系の施術で人の肌に触れる仕事、中古品を扱う仕事、食べ物を扱う仕事などは、特に注意が必要です。
すぐに取得できるものは良いですが、学校に通う必要があるものなどは事業スタートが大幅に遅れます。
起業資金はどれくらいかかるか
事業資金は男女限らず重要ですが、特に女性は資金の計算が甘いことがあります。
始める前に、事業計画をしっかりと立て、客観的で具体的な資金計画を立てましょう。
始めてから数ヶ月は売上がないことも多いため、資金にはゆとりが必要です。
本当に需要があるか
独りよがりで「これって流行りそう」「絶対売れるよね」と気分や勢い、自分の気持ちだけで始めるのは避けましょう。
事業で儲けたいなら、実際に需要があるのか調査することが必要です。
アンケートを調査会社に有償で依頼することもできますし、それなりにフォロワーがいる場合にはSNSで回答を募っても良いでしょう。
また、ネットの口コミなどからヒントを得ることも可能です。
女性の起業は事業内容を選ぶことから
女性が起業するならば、せっかくなので女性であることを活かせること、自分らしく働けることを仕事にすることが大切です。
事業内容を選ぶ際には、いくらくらい資金がかかるのか、家庭や本業(ある場合には)を両立できるか、考えることはたくさんあります。
慎重に客観的に検討して、安全に経営できる内容を選びましょう。