シングルマザーの皆さん、いつも子育てやお仕事、お疲れ様です。
今回は、母子家庭の貧困、シングルマザーの働きにくさについて、シングルマザー歴15年以上の筆者が深掘り、解決の手立てを探ります。
シングルマザーは、
- 女性であること
- 子どもがいること
- 婚姻中に本格的に働けていなかったこと
などによって就労や労働環境に不利益を抱えるリスクが高くなりがちです。
シングルファザーだって大変ですが、男女の就労、賃金格差などを考えたら、どうしたってシングルマザーの方が金銭面や働く場所、働き方などに問題を抱えていると言ってもいいでしょう。
一馬力で働き、子育てしていかなければならないシングルマザー。
新型コロナウイルスの影響で、職を奪われる人が増えていく中、シングルマザーの中にも追い込まれて行く人が出てきています。
ただでさえ、大変だったのに…。
今、子どもと自分の生活を守るために、できることはないのでしょうか?
もくじ
非正規雇用の多いシングルマザー・母子世帯
シングルマザーの多くは様々な事情によって正規雇用で働けない人が多くなっています。
子どものせいで休まれると困る会社の気持ち
人の雇用を考える会社では、できるだけ休まずにバリバリと働いてほしいと思うのは当然です。
そこで、健康で病気し無さそうな人、まじめに出勤しそうな人を探して求人を出します。
シングルマザーにだって健康でまじめですが、子どもの健康は別のこと。
「子どもは怪我もするし病気もしやすい=シングルマザーは休む可能性が他の人より高い」
となってしまうのでしょう。
そのため、正社員の道は他の人より険しくなります。
配偶者のいる人だって、子どもが病気の時に休むのは大抵女性。
だから、本来シングルマザーと結婚している女性はあまり変わらないはず。
なのに、なぜかシングルマザーの「休むのではないか」ばかりが注目されている気がします。
これは世間や社会、会社で求人出す人の気持ちだから、なかなか変えられないものなんですけどね。
子どものせいで休むのが申し訳ないシングルマザーの気持ち
シングルマザーの方だって、自分が子どもの病気の時に休む必要があることくらい、承知しています。
そのため、会社に求人応募して、断られる前に自分から正規雇用を諦めてしまうことも多いのです。
休んでも自分のリスクになるだけのパート、アルバイトの方が気が楽です。
また、シフト制の仕事なら、ある程度は他の人とシフト交換で対応できるので、休まずに済むと考える人もいます。
しかし、今度は土日勤務の販売系・サービス系が多くなり、子どもの学校に合わせて休めない実態が待っています。
あの当時は、毎週のように「休んですみません」って言っていたような気がします。
勤務日や勤務時間数・残業も気になるシングルマザーの気持ち
子どもにとって保護者は自分だけだから、仕事に全力投球もしにくいと感じることもあります。
子どもとの時間を大切にしたいから、フルタイム、残業ありの正社員よりも、短時間、残業なしで出来る勤務形態を選ぶ人もいます。
https://twitter.com/5GGef5lJV30UN9V/status/1364527341079199745
シングルマザー・母子家庭の貧困からの脱出方法
コロナ禍でより苦境に立たされるシングルマザーが増えています。
不景気で首を切られるのはいつも、非正規雇用。
非正規雇用が多いシングルマザーにとって、この状況はかなりのリスクです。
このコロナ禍においては、まず頼れるものは何でも頼ることから始めましょう。
就職活動するにしても、この状況では進みが悪いため、今をしのぐことを最優先します。
公的な支援
仕事を失って途方に暮れているなら、とにかく役所に駆け込みましょう。
コロナ感染を避けるため、電話で問い合わせ、もしくは面談の予約を取ることが必須です。
行くべき場所は、
- 市区町村役所の福祉部
- 役所の児童手当係・子どもの手当医療係など
- 市区町村の福祉事務所
- 社会福祉協議会
などです。子どもを育てるための手当支給や貸付、生活保護などを受けられます。
新型コロナウイルスの対策として、ひとり親世帯への給付金も行われています。
現在、児童扶養手当を受給している人以外でも支給対象者はいるので、まずは以下の厚生労働省のサイトを確認してみましょう。
もしかしたら支給対象になっているかもしれません。
ひとり親世帯臨時特別給付金
その他の支援
公的機関以外にも、さまざまなところでシングルマザーの支援が行われています。
何はともあれ、食べるものに困ったら以下のような施設の利用を。
- フードバンク
- 子ども食堂
情報を得られないシングルマザーも多いため、知り合いにシングルマザーがいる人は、情報共有してあげましょう。
シングルマザーが困窮から本格的に抜け出すために
シングルマザーの困窮の根本的な原因は、雇用が安定しておらず働いた分しか収入を得られない環境です。
感染症や社会不安、恐慌のたびに、収入や生活に不安を抱く生活から脱するには、やはり安定した雇用契約を得ること・安定した収入を得ることが大切だと思います。
自立支援訓練給付金を使う
国の支援によって、就職のための資格やスキルを得る教育を受けられます。
雇用保険の「教育訓練給付」を受けられない人向けの支援制度です。
児童扶養手当を受給しているシングルマザーで、資格やスキルが必要な人が利用できます。
高等職業訓練促進給付金を使う
ワンランクアップを狙うシングルマザー向け支援です。
収入の高い仕事に就きたい人が1年以上養成機関で教育を受けるために利用できます。
看護師や介護福祉士など、難易度高めの資格が対象です。
「そこまでは…」という人は、まずは「自立支援訓練給付金」から検討しましょう。
給付金については、厚生労働省のホームページで確認できます。
クラウドソーシングで在宅ワークしてみる
昨今の「働きに行けない」状況に対応しつつ、継続的な収入アップを目指すなら、クラウドソーシングで在宅ワークの仕事を探してみても。
ネットで仕事を探して、ネットでやり取りしながら仕事を進め、お金をもらう働き方です。
すべてインターネットで完了する仕事も多いので、感染のリスクも外出の必要もありません。
また、自分のペースで働けて、子どもの都合で休みたい場合も自分で時間調整すれば休めます。
ただし、ある程度稼げるようになるには、コツコツと実績を築いていく必要があります。
外出自粛の今、やることが他になかったら、実績作りから始めてみてはいかがでしょう?
いろいろなサイトで仕事する人を募集しています。
良かったら、実際にライターとして仕事している筆者の体験を含めたお話も読んでください。
↓↓↓
≫フリーライターになるには?仕事内容と始め方をチェック
≫【体験談】ライター歴15年の私が語る内輪話!副業からフリーランスになるには
諦めずに道を切り開いて
シングルマザーは、子育ても仕事も一人で背負うため、独身者や結婚しているカップルより不利に感じることが多くなります。
でも、支援制度など、シングルマザーだからこそ利用できるものもあるので、積極的に利用して道を切り開いていきましょう。