こんにちは。
シングルマザーとして、そしてフリーランスとして生きてきた筆者、ねこたが、フリーライターとしてのリアルな失敗談を暴露します。
これまで楽な道のりではありませんでしたが、やっとライターとしてやっていこうと決意。
ところが、報酬未払い+業者のトンズラという目に遭ってしまいました。
私ねこたのフリーライターになった経緯を知りたい方はこちらも合わせてご覧ください。
【体験談】ライター歴15年の私が語る内輪話!副業からフリーランスになるには
もくじ
悪徳業者と出会う
ライターとして駆け出しながらも、いろいろな案件に申し込み、少しずつ仕事も増えてきた頃のことでした。
当時、まだクラウドソーシングサービスも出始めの頃で、いわゆる内職マッチングサイトからの受注がメインの時代。
そんな時でした、問題の悪質業者からの依頼があったのは……。
今後の相談をしたいから会ってお話を
2回ほどネット上で仕事を受けていた相手を、私は何の疑いもなく、信用していました。
今では信じられないような純粋さです。
相手から「会って話したい、最寄り駅はどこですか?」と聞かれて答えた場所が、相手の最寄り駅にも近く、地元で面会したのも信用に拍車をかけたと思います。
このように、疑いもせず、ホイホイと相手の指定する近くの喫茶店へと出向きました。
大口の取引の誘い
持ち掛けられたのは、新しいサイトを作るから、そのライターとして取引をしようという話。
いろいろとサイトの構築について方向性や記事のタイプやらを聞かされ、仕事の内容とお金の話をされました。
30記事ほどまとめての発注で、1記事あたり5000円くらいだったと思います。
悪くはない金額だし、まとめての発注は駆け出しにはありがたい限り。
まあ、受けますよね。普通。
ちょっと胡散臭い…そんな時に相手から絶妙な提案が
ただし、あまりにもうまい話過ぎて、さすがの私もちょっとうさん臭さを感じ始めてはいました。
だって、駆け出しのライターに1記事5000円をいきなり30記事です。
それまでも2回ほどしか一緒にお仕事していないのに。
少し不審そうな顔になっていたからでしょうか、相手から意外な提案がありました。
「報酬がすべて後払いでは心配でしょう。半額は先に振り込みますね」
これによって、私は完ぺきに相手を信じ、お仕事を受けることにしました。
※この半額振込は、あとで私の損失を最小限にしてくれましたが。
悪徳業者とのその後のやり取り~未払いでバックレるまで
それからしばらくは、小まめに連絡を取り合い、先払いの報酬が振り込まれたタイミングで納品をはじめました。
システムへの直接の投稿だったので、ワードプレス同様に
私が下書きで納品→→→相手が確認して公開
という流れです。
やり取りはメール(古い、時代を感じます)でしたが、返信スピードはまあまあ速かったです。
突然切れる業者からの連絡
全部の記事が出そろった頃のこと。
突然、業者からのメールが途絶えました。
そろそろ残りの報酬の支払い予定も聞きたかったため、連絡をするのですが、返信はありません。
サイト内の更新も止まっていたので、少しの間は「担当者具合悪いのか?」と思っていましたが、全く連絡がないため、もらっていた電話番号に電話しました。
知らない相手が出た
かけた電話には、私の全く知らない相手が出ました。
また、名刺にあった所在地には会社はありませんでした。
「これは逃げられたのでは?」
さらに、その頃にはお仕事を受けるきっかけになった内職サイトからも煙のように消えていました。
それまではいくつかの求人募集もしていたはずなのに。
そのため、メッセージなども送ることができなくなりました。
サイト運営元も消えた相手を追うことができず、当てになりません。
私は、残りの記事の報酬をもらうことができずに、ため息をつくばかりでした。
なぜ騙された?フリーランスが未払いリスク予防に注意したいこと
このことから、私はいくつかのことを学びました。
今後、フリーや副業でネットを介した受注をする人は、私の二の舞を避けるために、これだけは守ってください。
知らない相手の誘いに乗らない
知らない相手からの「会って話そう」「二人で話そう」の誘いには乗らない、これに尽きます。
- 顔も見たことがない
- 身元がはっきりしていない
- 会社の所在も自分の目で確かめていない
こんな相手の誘いには乗ってはいけません。
顔を見て話す、言葉で説得されると、相手を信じやすく、断りにくくなります。
誰かからの紹介や求人サイトを見て自分から応募するならOKですが、相手からの突然のアクションには何が隠れているかわかりません。
今は、クラウドソーシングが全盛期ですが、SNSからのお誘いには同じリスクがあります。
直接取引はとにかく避ける
クラウドソーシングが主流の今も、説明や細かい指示のために、直接会う、チャットをする、もしくはオンライン面談を行うことは、よくあることです。
しかし、その際に直接取引を持ち掛けられることも多いものです。
クラウドソーシングを通して出会った相手であれば、直接取引の誘いを受けてもきちんと断り、システム内でやり取りする仕事だけを受けましょう。
そもそもクラウドソーシングでは直接取引はNG!
そもそも、クラウドソーシングでは直接取引は禁止しています。
誘う方も誘いを受ける方も罰則があり、罰金を取られかねません。
知らずに誘うクライアントさんもいるので、誘われたら「ダメらしいですよ~」とやんわり教えてあげて、
それでもしつこい場合には無視、運営に一報入れましょう。
報酬の支払い方法は双方に都合よく
もしも、SNSや知人の紹介などで、直接取引しか選択肢がない場合には、支払い方法と納品方法でどちらかに不利のない条件を決めましょう。
今回、まだ被害が少なかったのは、先払いで半分の報酬をもらえていたためです。
このことを考えると、「本当に悪いクライアントだったのかな?」と疑問に思うこともあります。
もしかしたら、悪徳業者ではなくやむを得ない事情で逃げただけかもしれません。結果は同じことですが。
実はクラウドソーシングの中でも悪徳業者はいます
「プロジェクト」
「仕事したいです!」と提案して、その中からクライアントが仕事してもらうフリーランサーを選ぶ方法。採用されてから仕事します。
クラウド内でメッセージのやり取りをしながら仕事を進めていくのが、一般的なクラウドソーシングのプロジェクトのやり方です。
その時、ちょっとメッセージのやり取りだけだと意思の疎通が難しいな、と思うこともあります。
そんな時には、チャットワークなどのビジネスチャットを併用するのが定石です。
そして、この方法ではクラウドソーシングの外で自由なやり取りができるため、やはり、いろいろと魅力的なお誘いも増えてきます。
「ビデオ通話で今後についてお話がしたい」
クラウドソーシングを使い始めた頃、1件のクライアントからそんな風に提案がありました。
「え?直接取引とかの話かな?でも、いけないんだよね?」
しかし、お話の内容にも触れず「今後の相談」と言われて、直接取引を思い浮かべるフリーランサーは多いはずです。
とりあえずお話を聞くだけ聞こうと申し出を受けました。
例にもれず直接取引の誘い
また、あの時と同じような内容のお話が。
かんたんに言えば、
- 利用手数料を取られるのは損しているのではないか
- 直接にしたら大量の案件を継続でお願いできる
- もしなんなら正社員として
というご提案でした。
「大量案件」や「正社員として」には魅力を感じましたが、もう凝りていたのでお断りしました。
何にしても、話がうますぎました。
おすすめの断り文句
本当に自分のことを考えてくれるクライアントから、禁止を承知で直接取引を持ち掛けられた場合、断りにくいこともあります。
また、良い仕事であれば、円満に直接取引だけを断り、クラウドソーシング内での取引は続けたいものです。
そんな時には、丁重に言葉を選んで、お断りしましょう。
- 「もし今後お付き合いが続いて、私が自信を付けたら、こちらからご提案をさせてください」
- 「もう少しクラウドソーシング内での実績を積みたいので」
私も「御社が優良な企業だと分かったら」と言いたいところを抑えて、それだけお伝えしました。
どちらも、角が立たない言い方です。
未払いリスクは自分で回避するしかない
フリーランスをしていると、未払いリスクはきっといつか必ず起こります。
でも、自分の行動で回避できることも多いものです。
クラウドソーシングの活用や取引前の十分なリサーチなどで、リスクを回避しましょう。
今は私の独立時とはくらべものにならないくらい、使いやすいクラウドソーシングがたくさんあります。
副業でもフリーランスでも、クラウドソーシングなら自分に向いた仕事を見つけて、自由に働けます!
クラウドソーシングのくわしい利用方法はこちら↓↓↓