2020年、緊急事態宣言発出後から、ずっとオンライン授業が続く大学。
小学校、中学校、高校は通学のスタイルを採っているにも関わらず、大学生は1年間オンライン、リモートのまま。
そんな中で起こっている学生の心の変化について、大学生の子を持つ親の立場から触れています。
新型コロナウイルスによって、大人から子どもまで在宅を強いられた緊急事態宣言期間。緊急事態宣言が解除されると、緩やかに通勤や通学が再開されました。小中学校、高校も再開されましたが、大学だけはいまだ、オンライン授業を続けるところが多いようです。
ぴよざわ家の長女も、春に入学したものの、入学式もなし、ガイダンスもなし、健康診断もなし、もちろん同級生と直接顔を合わせることもなく、今に至ります。(2020年8月現在)
地方の大学なので、初めての一人暮らし。地元の友達ともなかなか会えず、オンライン授業と大学の授業用チャットでしかクラスメートの顔を見たり話したりする機会もありません。そのため、新しい友達も作りにくい状況です。
今、通学できない大学生の心と体がちょっと危機を迎えています。
もくじ
これって「コロナ鬱」?チェックリスト
以下に挙げたのは、うつのサインの一部です。これらに当てはまると感じたら、要注意。長い在宅期間のせいで、心がお疲れかもしれません。
○× | 思い当たることは? |
気分が落ち込み、憂うつである | |
急に気が重くなったり沈んだりする | |
体重減少がみられる | |
以前は楽しめたことが楽しめない | |
外に出たくない | |
人に会いたくない | |
勉強が手につかない | |
夜しっかり眠れた気がしない | |
朝は夜より気分が悪い | |
睡眠が浅く、早く目覚めてしまう |
他にも、外に出たり人に会うのが億劫になる子もいるようです。コロナの影響で、外に出て人に会うのが怖いと思う人もいます。
また、大学にせっかく入ったのに、なかなか全力で勉強や研究ができずに、「将来はどうなる?」と不安を強くしたり、目的を見失ったりすることもあります。
大学生の生の声を聞けるブログを見つけました。
現役大学生のろこすけ(Twitter:@p7z5OKQLyxoAK4P)さんです。
大学生のコロナ鬱、対策は?
コロナ鬱は、コロナ禍でメンタルが不調になる状態のことをさす言葉で、まだ病気ではない状態の人も含まれます。しかし、病気ではない人も悪化のリスクはあるため、早めにしっかり対策しましょう。
本人は気づかないこともあるため、周りの大人も気を配り、早めに見つけて、対策のお手伝いをしてあげましょう。
大学のカウンセリングルームを利用する
大学には、学生の相談窓口やカウンセリングなどが受けられる部署があります。電話相談などもあるので、気軽に申し込んでみましょう。いろいろ話すだけで、気持ちが落ち着きます。
心療内科を訪れる
心療内科に直接行ってしまうのも、おすすめです。睡眠薬などのお薬の処方もしてもらえて、しっかりと体調の悪さと向き合えます。
まずは周りの大人に相談を
自分が追い詰められているような気がしたら、一人で悩まず誰かに相談しましょう。「寂しい」「大学に行きたい」「こんなはずではなかった」など、どんな内容でも構いません。
親や兄弟、高校の恩師など、連絡が取りやすく、安心して話せる相手に思いをぶつけてみましょう。
今こそ、おじちゃん、おばちゃんの「おせっかい」が大切。
大学生のコロナ鬱、ならないためには?
大学の対応は、今後もすぐには変わりません。一部の授業は対面で受けられることもあるようですが、まだまだオンライン授業が続くようです。そんな中、大学生が心すこやかに過ごすにはどうしたら良いのでしょうか?
規則正しい生活をする
心身の健康のためには、規則正しい生活を送ることが大切です。自律神経を乱さないように、早寝早起きを心がけましょう。
暗いニュースばかり見ない
ニュースを見ることは大切ですが、不安材料を増やす暗いニュースばかり見続けるのはNG。同じニュースを繰り返しがちなワイドショーやニュース番組をはしごしたり、ネットサーフィンでニュースを追い続けるのは避けましょう。
身体を動かす
家の中でオンライン授業とレポート書き、あとはソファでゴロゴロ・・・ではなく、時間を見つけて、身体を動かしましょう。ストレス発散できますし、運動することでほどよく疲れ、睡眠の質を高める効果が期待できます。
他人とのつながりを維持
人に会わない生活が続くと、孤独感が高まり、ストレスも溜まり続けてしまいます。家族や友人などとひんぱんに語り合い、「自分は独りでないこと」を感じることが大切です。
ラインなどのメッセージだけでなく、直接会う、電話で話すこともおすすめです。感染対策をした上で、交流を再開してみませんか?ただし、自分が「会いたくない」と思ったら無理に会う必要はありません。
本人は周りに対して、早めに相談を。
周りの大人も、学生の孤立化に気づいたら積極的に声掛けしてあげましょう。