私が介護の仕事を始めたきっかけは、21年前に母が脳疾患で倒れた事でした。母が61歳の時でした。
家族の中でも1番元気で病気なんて全く縁がない母だったのですが、その日は突然訪れたのです。
母は後遺症として、右半身完全麻痺、構音(発音)障害が残りました。
母は10ヶ月の入院中、必死にリハビリに励み、麻痺の足には装具を使い、病院では杖をついて一人で少しずつ歩けるようになりました。
発音も出来るようになり、普段の会話にはさほど問題なくなるだろうという所までになりました。
さて、私は、この状況の変化に最初は混乱して不安しかありませんでした。
これからどうしたら良いのだろう。と。
そして、迷わず介護の勉強をしようと思いました。
知識や技術をとりあえず学ぶ事をする事で自分の不安を減らし、そして、母の助けになるのではないかと思ったのです。
思いたってすぐに、介護を学ぶ学校へ通い始めました。
もし、自分のうちの近くにスクールがない場合には、リモートスクールがあります。
便利!
私は訪問介護事業所に入社し、登録ヘルパーとして働く事にしました。
この仕事を始めた当時、一人息子は小学校に入学したばかり。土日は私、夫、息子の3人で車で実家へ移動しての二重生活でした。
ちなみに、実家は母と父の二人暮らし。平日は主に父が母の介護をしていました。
家族全員が何が何だか解らなくなるくらい、とてつもなく忙しく大変な時期だったと記憶しています。
そんな慌ただしい生活をしていた中で、仕事までやらなくてもいいんじゃないか?と言われた事もありました。
そんな、私にぴったりな働き方が、登録ヘルパーという選択でした。
学校で習った教科書の内容や、実技研修で学んだ事を何度も何度も復習をして、ついにヘルパーデビューへとなりました。
そこでヘルパーの資格を取得して現在まで、母の介護をしながら訪問介護ヘルパーとして20年仕事をしてる中でのエピソードをこれから少しずつ話をしたいと思います。
よろしくお願いします。
次回介護の資格へ続く。